民泊受入れ家庭の声

おかえりの宿
岡村 寛恵さん
「ごはんは、普段私たちが食べるものと変わりません。子どもはお肉が好きかな、など考える程度です。ゼロから一緒に作り始めると時間がかかるので、ある程度準備しておいて、野菜を切ってもらったり、餃子を包んだりしてもらいます」。寛恵さん長年のコツだ。
食後の団らんタイムは、ゆっくり交流する時間。その日の体験や将来の夢など、おしゃべりも弾む。寿則さんはカードゲームや将棋の相手をしたり、墓場に肝試しに連れて行くことも。「子どもたちが喜ぶのが嬉しい」と夫妻から笑みがこぼれる。
「うちは母と3人家族。日ごろは会話も少なく静かなものです。子どもたちがいるとしゃべるし、散歩する。村の朝に、子どもたちの声がこだまする。元気をもらうんです」と寿則さん。寛恵さんは「外国の方が来られたときも楽しかった。海外にはなかなか行けないですが、あちらから来てくださって触れ合いができて」と思い出を語る。
「食事や掃除が大変そう、という声を聞きますが、一度してみられたらいいと思います。子どもや孫が帰ってくるのと同じ。特別なことはしません。夏はシーツもよく乾きますし」と、寛恵さんはほがらかに笑う。収入も励みになっている。協力家族同士のコミュニティが膨らみ、日々の暮らしもますます楽しくなった。豊かな自然と文化が豊かな佐治と、温かな住民が織り成す一期一会の物語。キャストはまだまだ募集中だ。